〈産地情報〉 ずいき(芋がら・割菜)
■ずいき畑 ずいきは、「芋がら」という呼び名からも分かるように里芋の茎のことをいいます。春から夏にかけて栽培された里芋は、(当然ながら)地中に里芋、地上に茎が伸びていきます。大人の腰丈ほどに育った里芋の茎は9月から11月頃にかけて収穫されます。 収穫後、乾燥させずに料理する生のずいきは、 だいたいが八頭(やつがしら)という品種の里芋の茎。この茎は、真っ赤な色をしているのが特徴で、 徳島での収穫量は非常に少ない物です。 ※今回、お邪魔したのは11月。収穫はかなり進んで、畑には少しの里芋を残すのみとなっていました。
■訪問を終えて タイ産をはじめとする外国産のずいきが多い中、代表的な国産ずいきの産地である徳島県。 豊富な食物繊維など、栄養的な特徴が見直されて今、注目の食材ですが、産地でも「産後の古血をおろす」「お腹をあたためる」など、ずいきの効用が言い伝えられ、今でもいろいろな料理に利用されています。 今回の訪問は、ちょうど今年最終の収穫時期と重なり、下処理作業、干し作業と丁寧な生産の様子を見せていただくことが出来ました。生でも美味しいずいき、干すことで風味がますます豊かになる貴重な日本の食材です。国産ずいきを支える大切な過程を見せていただきました。 徳島県名西郡・板野郡のみなさん、ありがとうございました!!